30代サーファーのブログ

人生という荒波に揉まれる30代サーファーのブログ

安太郎ポイントで離岸流が怖かった話

千葉北の飯岡安太郎ポイント

 

ビーチが南東に面しており、

冬の千葉に多い北東風をかわせる貴重なポイント

 

 

10月にも一度行ったことがあり、

広い駐車場と、トイレ・シャワーが完備され、

遠浅でロングボードも多く穏やかな印象だった

 

波が割れるポイントは2箇所ほどであったが

待てば乗れるくらいの混雑具合で

初心者にもいいポイントだと思う

 

 

 

その日、12月28日、北千葉全体は北東風が強く、荒れ模様だった

安太郎よりも南にあり、うねりを拾いやすい吉崎浜では腹・胸くらいのグチャ

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吉崎浜 コンディションはよくない

 

 

 

 

サーファーは1-2人くらいたけど、アウトに出るのもきつそうで

もう少し穏やかなところがいいと北上し、安太郎に向かった

 

 

ポイントに着くと、20台くらい車があり、人も多かった

吉崎浜から車で10分だが、サイズは腹・胸

面も落ち着いている

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安太郎ポイント ここからエントリー

 

いざ入水

ドルフィンしながらアウトに出て、セットで戻されて、またアウトへ・・・

気づくと随分右側へ流されていた

 

周りの人もずっとパドルして左に戻ろうとしている

 

もちろん、負けじとずっとパドルするのだけど

なにぶん、もう1時間近く入ってて、ずっとパドルし続けるのも疲れてしまった

 

だんだんと日が暮れて、気づくとさっきまで隣にいた人とはかなり距離がある

 

あれ?結構な勢いで流されてない?

あれ?だんだん薄暗くなってない?

・・・周りに全然人いないんだけど、そろそろ戻ろうかな

 

と思って、パドルするも進まない

ずっと右へ流されている

 

ふと、沿岸を見ると、テトラポッドの頭が二つ見え隠れしている

波と一緒に、あれにぶつかったらやばい

 

そう思って、パドル

さらにバタ足をしても、全然進まない…

焦りで呼吸もはぁはぁして来た

 

よし、こうなったら一度流されて、

テトラをやり過ごしてから沿岸に戻ろうと思い

力を抜いて流れに身を任せた

そうしたらテトラとテトラの間で、沖に向かう離岸流が発生してて、

今度はまさかの沖へ流され始めた

 

 

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図にするとこんな感じ

 

 

やばい…

辺りは薄暗いし、誰もいない

隣のサーファーまではもう100m以上離れてて

絶対に気づかれることはないだろう

今日、サーフィンに行くことは誰にも知らせてないから、

一晩連絡取れなくても、誰も助けに来ないだろう

 

 

年末の北千葉で一晩漂流は死ぬ

 

 

そこまで考えて、でも望みは捨てずに沿岸の波が入るのを

沖を見つつ、パドルしつつ、待っていたところでやっと2-3波が入り、

運よくテトラの間をちょうどボディボードでビーチまでたどり着くことができた

 

離岸流に流されて死を感じた驚きと

陸に戻れた偶然を感謝しつつ

エントリーポイントに歩いて戻ったが400m以上流されていたことに気がついた

 

あとで調べたところ、安太郎ポイントは波が高くなると、

強烈な右カレントが発生するらしい

 

fun-surf.com

 

 

これまで一人で海に入ることもあったけど、

武勇伝でもなんでもない、

ただの無知で危ないだけだったんだなと

 

この記事を偶然見たサーファーの方は、安太郎でも他ポイントでも

ぜひ気をつけていただきたい

 

 

生きて帰ってこれてよかった